大学時代に仲良くしていた友人。
僕はその友人と、ご飯やカラオケに行くような仲でした。
しかしある日を境に、その友人とは連絡を取らなくなりました。
今後もその友人とは連絡を取ることはありません。
というのも、友人を経由して数百万円のお金を持ち逃げされたからです。
自分がお金の知識がないばかりに、大金を騙し取られてしまいました。
そんな友人と僕の間で起こった出来事を赤裸々に綴ろうと思います。
友人から突然の紹介を受ける
元気にしているか？
学生の頃に仲が良かった友人から、突然連絡がきました。
久しぶりの電話。僕は友人の声を聴いて、学生気分に戻りました。
話しが弾む中で友人は「自分が信頼できる人に会わせたい」と言ってきました。
友人が信頼している人なら会いたいと思い、その信頼している方（Yさんと呼ぶことにします）とお会いすることにしました。
しかし、Yさんと会ったことが運の尽き。僕はとんでもない失敗をしたのでした。
Yさんにお金を預ける
紹介してくれるYさんは、とてもいい人なんだろう。
Yさんと会う前、僕は少しワクワクしていました。
当日は友人とYさん、僕の3人でカフェで会いました。
久しぶりに会った友人はとても笑顔になっていて、昔よりも一回り明るくなっていました。
友人の元気な姿を見て、僕はとても嬉しくなりました。
友人に元気の源を尋ねると
「Yさんと出会ったことでより元気になった、人生変わった」とお話していました。
またその時に不自然なくらい、友人はYさんを褒めていました。
友人が褒める中、Yさんは得意げに
「今は投資をしていて、月利で8%くらい出している。時間もあって自由な生活で楽しい」と話していました。
僕は「どんなものに投資をしているのか？」と質問したところ
Yさんは「仲の良い社長さんの事業や、ゴールドなど、色々なものに投資をしている」と答えました。
友人の紹介ということもあり、Yさん話を何の疑いもなく信じてしまいました。
Yさんのお話を聞く中で、僕は投資に興味を持ちました。
その様子を察知されたせいか、すかさずYさんから
「このご縁を大切にしたい。特別にお金を預かって運用しても良い」と言われました。
僕は少し怪しいなと感じましたが、友人もお金を預けているとのこと。
友人の紹介ということもあり、詐欺ではないと思ってしまったのです。
僕は数百万円のお金を、Yさんにお渡しすることにしました。
お金を持ち逃げされる
Yさんから「お金は現金で渡して欲しい」と言われました。
僕は少しずつお金をおろし、現金を用意しました。
数百万円が入ったカバンは、僕が持ったカバンの中で一番重く感じました。
そしてYさんにお金を渡し「数カ月後に配当金が出るから」とお伝えされました。
僕は何もしなくても配当金が得られるなんて最高か！と有頂天になりました。
しかしお金を預けてしばらく経った後、Yさんと連絡が途絶えてしまいました。
友人に連絡が取れない旨を伝えたら、その友人も連絡が取れないとのこと。
僕は一瞬で顔が青ざめました。
「信頼しているんじゃないの？」と僕が友人に問い詰めたところ
「実は数日前に会ったばかり。正直Yさんのこと何も知らないんだよね」と友人は回答。
しかも後々発覚したのですが、友人はYさんにお金を預けていなかったのです。
友人は手数料の欲しさに、嘘をついていました。
お金の欲しさに自分を騙すなんて。
僕は人生が終わったかのような気分になり、何もかもが信頼できなくなりました。
友人を問いつめてもお金は返ってこないと感じたので、高額な勉強代だと割り切りました。
そしてそれ以降、その友人とは連絡を取らなくなりました。
教訓
僕は友人とYさんに騙されました。その経験から得た教訓をお話しします。
証券口座以外から投資はしない
投資初心者である場合、証券口座以外からの投資は禁止と言っても過言ではありません。
理由は証券口座以外から投資をすると、資金の持ち逃げや詐欺にあうリスクが高くなるからです。
個人にお金を預けて投資をした場合、資金が持ち逃げされるリスクは高くなります。
僕の事例がまさに典型例（泣）。
一方で証券口座を使えば、資金を持ち逃げされるリスクは極めて低いです。
ですので投資初心者には、証券会社からの投資を強くおすすめします。
得する話はやってこない
「○○に投資しませんか、儲かりますよ」という話は99%詐欺だと思ってください。
理由は相手が得をしたいから、自分に話を持ち掛けているためです。
見知らぬ人はもちろんのこと、友人からのお話しにも気をつけてください。
また家族からの話しであってもすぐに返事はせず、家族も騙されていないか確認してあげてください。
それでも話を聞いて投資したい場合は、少額で投資をしてもらえると幸いです。
必ず冷静になってから、投資をしてください。
被害に遭う可能性は十分にある
消費者生活年報2020のデータをよると、お金関連などの相談件数は直近で90万件以上あります。
この数字は決して低くありません。また若い世代の被害も少なくありません。
これらのデータから言えることは、自分が被害者になる可能性は十分にあるということです。
「自分だけは大丈夫」が一番危険。
儲かりそうな話を聞いたらその場で判断せず、第三者（そのお金のやり取りとは関係のない人）に必ずご相談ください。
冷静なアドバイスをくれると思います。
この記事を読んだあなたが、僕と同じ失敗をしないで頂けると幸いです。
