2023年2月12日、僕の心は空っぽだった。
というのも、マッチングアプリで知り合った異性とのランチが急遽キャンセルになったからだ。
ドタキャンは今までも経験があるけど、やっぱり凹む。
急に予定がなくなった僕は、久しぶりにマッチングアプリを長時間眺めていた(多分1時間以上は眺めていた)。
その時だった。
僕の画面にとある女性(AKさん)が出てきた。
AKさんを拝見した僕は、とても穏やかそうな方だなと思った。
細かくプロフィールを拝見すると、僕と大切にしているものや生活の価値観が似ていた。
さらに、写真の雰囲気もタイプだった。
メッセージ交換がしたい。
僕の心はAKさんと話したい欲でいっぱいだった。
僕はすぐさまいいねを送ろうと思ったが、ある不安がよぎった。
AKさんとマッチングできる保証はない、という不安だ。
マッチングアプリは良くも悪くも、お互いが「いいな」と思わない限りメッセージ交換ができないシステムになっている。
つまり、誰とでもメッセージ交換ができるわけではない。
また人気会員(いいねをもらっている数が多い会員)とマッチングできる確率は低い。
全く嬉しくないのだが、僕は新社会人になってマッチングアプリを登録してる、いわゆる玄人だ(笑)
僕の経験上、AKさんは人気会員になると思った。
なのでメッセージ付きいいねをしないと、マッチングできないだろうと感じた。
となればやることはただ一つ。
追加課金をして、メッセージ付きのいいねを送ることだ。
追加課金後、僕は自分の心境をコンパクトにまとめ、いいねを送った。
メッセージ付きのいいねを送った約30分後、AKさんとマッチングした。
まだマッチングしただけなのに、過去異性の方とマッチングした経験は何度もあるはずなのに。
僕はひたすらに嬉しくなった。
嬉しくなった矢先、僕は急に不安になった。
マッチングしてもメッセージが継続できるわけではないし、初デートができないことだって普通にある。
冷静になった僕は「今回も期待はしないでおこう」と思い、メッセージを送信した。
けど、どうしても期待していた自分がいた。
頼む、返信よ来てくれ。
僕がメッセージを送った約30分後、AKさんから返信が来た。
やった!
僕は謎に一安心をした。
幸いにも2023年2月12日は日曜日だったため、僕はAKさんとひたすらにメッセージをした。
なんならこの日だけで7往復くらいメッセージ交換したと思う。
お互いのフィーリングがあったおかげで、後日電話をする約束までした。
マッチングして初日だったけれど、すごく順調に感じていた僕。
これは期待していいものだろうか。