2月19日。
この日はAKさんと記念すべき初デートだ。
天気も僕に味方をしているのだろうか。
一昨日くらいの予報では雨だったけど、デート当日は晴れた。
デートの服装に悩んでいる僕。
普段からオシャレな格好をしていれば悩まないんだろうなと思った。
結局無難な服装にした。
シンプルイズベストだ。
準備が少し早めに終わったので、AKさんのプロフィールを覚えるくらい読み直した。
そして、家を出る時刻になった。
いざ出陣。
待ち合わせは11時半で、東京駅の改札口前。
僕は初デートではカフェで会うことが多いけど、この時はお互いの都合もあり、ランチをすることになっていた。
東京駅の改札口に進むにつれ、楽しみと不安の気持ちでいっぱいになった。
楽しみと言えば、当然AKさんに会えることだ。
不安はと言うと、写真と実物が違うかもしれない、ということだ(当然自分にも同じことは言えるのだが)。
マッチングアプリに載せている写真と実物が違うなんてよくある話。
想像と違うと落ち込むのは自分の都合だけど、せめて実物に近い写真を載せて欲しいものだ。
色々な想いを巡らせていると、気がついたら東京駅の改札口に着いた。
AKさんの実物が写真と違わないこと祈りながら、改札口付近で待っていた。
あれ、どこだろう。
待ち合わせの時間になったけど、AKさんの姿が見当たらない。
少しそわそわしながら周りを見渡した。
僕は急いで連絡を取った。
そしたらどうやら切符売り場前にいるらしい。
良かった。
ドタキャンされた経験もあるので、ひとまず安心した。
切符売り場前に行き、ついに、AKさんと初対面した。
お互いマスクをしていたので顔まではわからなかったけど、写真と雰囲気が似ていることに安心感を覚えた。
僕らは目的のランチ場所に行くまでたわいのない話をした。
どこでもドアを使ったのだろうか、気づいたらお店の前に辿り着いていた。
お店に入り、着席。
ついにマスクを外す瞬間が訪れた。
AKさんの顔を見ると、写真よりも少し大人な雰囲気だった。
写真よりも少し大人のAKさんを見て、改めて僕のタイプだと認識できた。
個人的には良い意味で期待を超えていた、と思う。
料理(親子丼)が来たので、親子丼を食べながら自己紹介。
伝えたいことを3つまでに絞ろう!という謎のルールを僕が提案して、お互い自己紹介をすることになった。
当然ながら語りたいことが山ほどあって、お互い3つじゃ収まらなかった。
全然ルールを守れなかったですね(笑)。
何だか青春をしているなと思った。
AKさんが自己紹介した時、誕生日のお話をしていたので、絶対に忘れないようにしようと思った。
(忘れないように、その場で誕生日をメモをしたのは内緒)
ご飯を食べ終えてたものの、話が盛り上がっていたので、少しの時間カフェに行くことになった。
やった。
僕は嬉しくなりすぎて、多分言葉に出していたと思う。
僕はこだわりがなく、ふらっと入れるカフェに行こうと提案した。
こんなんだから自分はモテないんだろうかと思いつつも、幸いにもAKさんも僕と同じ考えだったので嬉しい気持ちになった。
ふらっと散歩をして、良さげなカフェに入った。
再び雑談を始めると「はい、こないだオススメした本と出張帰りのお土産です!」と僕に渡してくれた。
僕は驚きと嬉しさで溢れ返った。
初対面でこんなに気を使われて、とても新鮮だった。
同時にこの人のことは何があっても悲しませてはならない、とも思った。
夕方はお互い予定があったので、夜ご飯は食べずに解散したが、正直もっと話したかった。
解散した後、僕らは次のデートの約束までした。
これは期待しても良いのだろうか。
続く。